子どもの疑問「勉強をする理由とは」
保護者の皆様はお子さんから「どうして勉強しなくちゃいけないの?」と聞かれたらどのように答えるでしょうか。
単純な疑問として質問する子もいれば、勉強をしたくないがゆえに聞いてくる子もいる、ある意味定番の質問ですね。
中には例えば「方程式なんて社会に出てから使わないから数学の勉強なんて無意味!」なんて言う子も(大人ですら言う人もいます)。
もちろん絶対的な答えがある疑問ではありませんが、少なくとも勉強をしていて損をすることはありません。
なぜ勉強をした方がいいのか?
勉強がもたらす効果とは?
ここでは、そのような側面からこの疑問について解釈を述べたいと思います。
ぜひお子さんに聞かれた際の返答の参考にしてみてください!
(もちろん小学生・中学生・高校生のみなさんも読んでみてくださいね)
勉強をした方がいい理由
勉強すべき理由は様々ですが、ここでは2つお話ししようと思います。
①将来の選択肢(可能性)を狭めないため
将来の目標(=なりたい職業や志望校)が決まっていない場合、いずれ目標が決まった時に勉強をしていたかどうかで目標に近づけるか、そもそも目指せるラインに立てるかが変わります。
実例として分かりやすいのが高校選び~大学受験の流れです。
わかりやすく表にしますと、
高校卒業後の主な進路 | 教科書のレベル | |
A高校(偏差値60) | 国公立大や有名私大など | 高い |
B高校(偏差値50) | 中堅私大や専門学校など | 中くらい |
C高校(偏差値40) | 専門学校と就職など | やさしめ |
※教科書のレベル=大学受験に対応できるレベルを勉強できるかどうか
少し極端ですが、このように進学する高校によってその後の進路にも少なからず影響が出ます。
例えばA高校に進学すると、将来の道として難関大や有名私大を目指せる機会があります。
一般入試に対応できる授業を受けられますし、指定校推薦枠も豊富です。
もちろん専門学校や就職を選ぶこともできます。
B高校に進学すると、授業レベルが中くらいなので上位大学を目指したいと思っても骨が折れますし、指定校推薦枠もA高校ほど豊富ではありません。
C高校に進学すると、そもそも学校自体が大学受験指導に力を入れていないので、専門学校や就職が多くなります。もしも入学後になりたい職業が決まり、そのために大学進学が必要になった際に苦労をします。
このように、勉強を頑張ったかどうかで将来の選択肢の幅が変わってくるのです。
もちろん「絶対にこうなる」という話ではありません。0か100かではなく、あくまでも可能性のお話です。
さらに、たとえA高校に進学しても、高校生活でサボってしまえば選択肢の幅は狭くなります。
(ただ、A高校にはサボっても挽回できる土壌はあります)
以上のことから、勉強は将来の選択肢の幅を狭めないために頑張った方がいいと言えます。
大人になったら「あの時もう少し勉強してたら変わってたのかなぁ」なんて考えることもありますから。
自分が将来より良い道、思い描く通りに進める確率を高めるために「今」頑張りましょう!
②社会で生きる力を付けるため
冒頭で挙げた「方程式なんて社会に出てから使わないから数学の勉強なんて無意味!」という考えについて、確かに理系の道に進まない限りは数学で得た公式などとは無縁の生活になるでしょう。
しかし、数学で身につけた「論理的な考え方」は社会に出た後も力を発揮します。
国語なら漢字の読み書きや長文を読む力。
英語であればグローバル社会への対応力。
社会であれば過去の事象から未来を推論する力。
理科であればデータをもとに答えを導く力。
など、各教科の勉強を通して得られる力が社会に出てからの財産になります。
もちろん得た知識がそのまま役に立つこともありますし、勉強をしてみて科目や分野に興味を持ち、進路選択に影響するかもしれません。
ですので、決して勉強は無意味ではありません。
社会に出たら答えがない問題に日々立ち向かうことになります。
そのための力をつけるための修業期間だと思って頑張りましょう!
以上、勉強をした方がいい理由・するべき理由をお話ししました。
最初にお伝えした通り、絶対的な答えがあるものではありませんが、少なくとも勉強をしていて損をすることはありません。
大人になってからも勉強(資格や昇進試験、新分野へのチャレンジなど)の日々ですから、「勉強する姿勢が身につく」ことも最後に挙げておきます。
より良い未来に向かって頑張っていきましょう!
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