苦手な教科として真っ先に挙げられがちな教科が数学です。
とはいえ、昔から社会で生きていくために必要な能力が「読み書きそろばん」とされ、読み書きに加えてそろばん、つまり計算力もいわば教育の基本中の基本です。
(九九だけでなく数的思考や基礎的な図形の概念も含めます)
しかし、小学校で習う基本的な計算力あるいは数的思考は将来必要であることは間違いないとしても、方程式や関数は、必ずしもすべての人に必要な教科ではないという話も一理あるかもしれません。
ただ、一般教養として日本では中学数学までは義務教育になっており、高校入試では主要教科の一つですからやらざるを得ないでしょう。
(日本の算数・数学の世界的な学力水準の高さがかつて日本企業の技術力を世界のトップクラスに押し上げた原動力であったことは疑念の余地がありません)
そこで、今回は「数学が苦手な人はどう勉強していくのがいいか」という話をしていきます。
数学が苦手な人の勉強のしかた
数学に必要な学力は知識だけではなく論理的思考能力をも要求されますが、まずは「基本問題を徹底してやる」ことを提案します。
自分の頭で試行錯誤あれこれ考え本当の意味で論理的思考を伸ばすのは今は後回しです。
例題を覚えてしまうことに焦点を当てるのです。
実際のところ都立の入試問題で言えば、基本的な教科書の例題レベルが解けるようになりさえすれば100点中60点は取れるものです。
都立高校入試は5教科の合計点で合否が決まりますから、数学が苦手であっても数学は最低限度の点を取る代わりに、得意な教科(例えば英語・国語あるいは社会などで)で点数を稼げばいいわけです。
(以前、数学の苦手な生徒が日比谷高校を受験したのですが、自己採点では数学はなんと12点!それでも合格でした。彼女は英語は中3の秋に英検2級を合格していましたし、得意の英語・国語が高得点だったのでしょう)
とにかく教科書にある例題を繰り返し繰り返し覚えるてしまうまで徹底的にやるのです。
そしてここでの注意すべきこととしては2点あり、一つは完全には理解出来なくても7~8割理解できたならば、あとは繰り返すことによってその解き方を覚えてしまうことです。
(どうしてもわからなければ、学校の先生なり塾の先生なり友だちになり聞きましょう)
もう一つは、教科書の説明を見て理解したつもりであってもいざ解こうとしても出来ないことが普通にあるため、解答を隠した上で自力でノートにやってみることです。
その過程で「わかったつもり」であっても、詰まったら典型的な模範解答をチラッと見直し再度やってみるのです。
(それらを定着させるためには定期的に繰り返すことが大事です→別記事に<「エビングハウスの忘却曲線」から学ぶべきこと>がありますので参考にしてください)
実際にこのことを徹底していけば、定期試験も取れるようにはなってくるでしょうし、案外数学が苦手ではなくなってきたと感じる生徒も少なくはないかもしれません。
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