数学を得意にするために(前編)

数学を得意にするための問題への向き合い方 改訂版(前編)

まずは中学での数学は小学校の算数と比べてどう違いがあるのかを話します。

大きく違うところは、中学では文字を使って処理をしていくことが挙げられます。
数学は<数量><関数><図形>の3つの分野がありますが、数量では方程式が出てきますし、関数では小6で比例・反比例を一通り学んでいますが、中学ではさらにいくつかの関数を学びます。

また、図形に関してでさえ、ときには文字式で処理するケースが出てきます。

 

小学校の特殊算で有名な「つるかめ算」は面積図を描いて求める比較的難しめな思考が要求されますが、中学では連立方程式として解きます。こちらは立式さえできれば機械的かつ簡単に求められます。

方程式という発想・解き方は小学校ではやっていないのですが、いったん自分のものにしてしまえばその素晴らしさに気づくはずです。

 

ただし、具体的な数字ではなく文字を使い抽象的な思考が要求されます。

そのために、中1の1学期で習う文字式・方程式あたりで最初は戸惑うこともあるものですが、慣れれば普通はそう難しくはないでしょう。

一方、なかなか小学校の解き方から脱却できない生徒をときに見かけますが、特殊算等の小学校での思考から代数(文字式を使った処理方法)に切り替えることがその後の数学の伸びにかかわると我々は考えています。

 


 

前編では代数の処理方法を理解し学んでいく大切さを中心に話してきましたが、後編では多くの生徒が受ける都立の共通問題を引き合いに出し、「数学を得意にするための問題への向き合い方」を少し突っ込んだ内容で話していこうと思います。