[高校英語]比較表現(後編)

〔高校英語〕英語の比較表現とは

(前編はこちら

 

クジラ構文の理解を深めるために、

Pochi is no more cute than his mother. と
Pochi is no less cute than his mother. を考えてみましょう。

 

前者が「ポチは母犬と同じように可愛くない」となり、
後者は「ポチは母犬と同じように可愛い」となります。

 

前回も似た話が出ましたが、ポイントは発話者がポチの母犬の「可愛さ」を否定的に見ているのか肯定的に見ているのかということであり、ここでは前提として no more than では母犬は「可愛くない(否定的)」あるいは no less than では母犬は「可愛い(肯定的)」という気持ちの違いがあるのです。

 

どちらも違いが「より多くない」「より少なくない」ですから同じということなのですが、

A whale is no more a fish than a horse is. では

no more を使う時点で「魚である」ことを否定的にとらえているということです。

つまり A whale is no more a fish than a horse is. は本来「クジラが魚であるのと馬が魚であるのは同じだ」ということなのですが、前提として「馬は魚でない」ということが誰もが納得できることとして発話者の中にあることがこの構文の要なのです。

そのために「クジラが魚でないのは馬が魚でないのと同じ」という意訳が生まれてきたのです。

 

また、A whale is no less than a mammal than a horse is.では no less を使うときに「哺乳類である」ことを肯定的にとらえていて、誰もが認める馬が哺乳類ということを引き合いに出し、それと同じだと述べているのです。

「クジラは馬がそうであるように哺乳類である」となります。

 

 


 

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