some と any のそれぞれの意味・違い・使い分け
中1から出てくる頻出語の
some「いくらか(の)」と
any「いくらか(の)」「どの~でも」
ですが、実は結構奥が深い単語です。
中2では several「いくつか(の)」と似ていますが、some と any が漠然とした少ない数量を表すのに対して具体的な「いくつか(3~5程度)」というニュアンスを持っています。
核となる意味は some は「漠然とした存在・全体の一部」を表し、any は「有無・全体の一部」を表し、品詞としては形容詞・名詞(代名詞)の使われ方があります。
大事な点として、これらの単語は some に関しては肯定文で使われることが多く「いくらかの」「多少の」「ある人たち」のような意味となり、一方 any はどんな文でも使われますが、それぞれ意味が異なり疑問文・条件文で「何か(いくらかの)」、否定文で「誰も・どれも(~ない)」そして肯定文では「どんな~でも」という意味になります。
some と any の例文
それぞれの例文を出します。
まずは基本中の基本である
“There are some books on the desk. ”
「机の上に何冊かの本がある。」 はいいですね。
“Some say it is true.”
「ある人たちはそれは本当であると言う。」 ではsomeは代名詞として使われています。
“Do you have any tea?”
「何かお茶飲みますか。」
疑問文では普通 any になるのですが、状況によっては some も使われます。
(「はい」という返答を期待している場合 “Do you have some tea?” となるのですが、例外とみなしていいでしょう)
“I don’t want any money.”
「お金は少しも欲しくない」
では、重要な語法として “not~any” で「全くない」と完全否定となります。
また “You can take any seat.” は
「どんな席にも座れます。」という意味でこの使い方では単数名詞の前に置かれます。
“Do you know any of these boys?”
「こちらの少年たちのうち誰か知っていますか。」では代名詞です。
またこれらの語は somebody(「だれか」)や anybody(「だれか」「誰でも」)のように多くの派生語を作り、基本的に some と any の使い方につながります。
ざっくり覚えておくべきは、「肯定文では some 系であり否定文・疑問文では any 系になる」ということでしょう(加えて肯定文のanyは「どの~でも」という意味もあります)。