今回は中学校の英語の定期テスト対策として効果的な勉強方法を考えていきたいと思います。
この学力は高校受験などの土台となる知識であり、その定着具合は学校の定期試験の結果にその都度出るものです。
定期試験で必要な力と入試で必要な力の違い
まず最初に注意すべきこととして、中学校の定期試験のための学力と「実力(都立高校の共通問題あるいは独自問題で高得点を取れる力)」は大きな違いがあるということがあります。
高校入試では読解・リスニングが中心になり、そのためには身に付けた語彙・文法知識を運用して文章を読み取る、いわゆる「読解力」あるいはリスニング力が要求されることになります。
一方、中学の定期試験は基本的に学校の教科書から出題されるため「読解」問題ではなく、教科書にある語彙・文法の定着が点数に反映されます。
この点がわかっていないと学校の英語における通知表が5であるのにもかかわらず(中3の1学期から受けることになる都立入試問題を模した)V模擬が30点しか取れないという事態に陥りかねないことになります。今回は学校の定期試験のための勉強法がテーマですから、この問題については別の機会に話すことにします。
定期試験で高得点を取るための基本的な勉強方法
さて、定期試験で高得点を取るためにはどうすべきなのかという話に入っていきますが、一言で言えば「学校の教科書を最大限に利用すること(=最終的には暗記)」でしょう。
ただし丸暗記というだけでは不十分で、特に中2以降に出てくる文法事項あるいは語法は理解した上必修テキストを使ってのパターンプラクティスは必須です。
そして、理解した後は定着のために教科書を繰り返し繰り返し音読します。
それは必要な語彙・文法を定着させるため、ストーリーのある文章全体を覚えることが脳の仕組み上もっとも効果的であるからです。
「内容のあるユニット単位で覚えることが人の記憶に残るという事実」をうまく利用するのです。
ここで当面は十分と思えるレベルは教科書の基本英文・表現がパッと英作で出てくるかどうかです(エマールではこのチェックに「英作ノート」を使っています)。
今回のテーマであるいわば必要条件としての英語力における効果的な方法については、近く後編でもう少し突っ込んだより具体的な話をしていくつもりです。
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