【高校生向け英語の勉強方法~パターンプラクティスの注意点~】
「パターンプラクティス」とは、英語の文法のパターンをバリエーションを変えながら繰り返し練習して覚える方法で、一般によく知られた英語の勉強方法です。
パターンプラクティスは有効な勉強・練習法と言えます。
エマールゼミでも中学部では「必修テキスト」を使いそれぞれの文法・表現をパターンプラクティスするための教材にしています(エマールで並行して重視している練習は音読と「英作ノート」です)。
理想は練習を繰り返すことによって、考えなくてもパッとその表現が出るようになることですが、注意する点もいくつかあります。
パターンプラクティスの注意点
1つは「頭でだけではなく体を使って覚える」ということです。
単語にしてもただ目で眺めて覚えようとするだけではなく、口や舌を使い発音したり、耳で聞き、手で書いたりして覚えます(学校や塾でやりづらいならば教室では口パクでいいので、あとは家で実践しましょう)。
エマールでは教科書の音読を重視していますが、余裕があれば必修テキストなどの文法のパターンプラクティスも音を意識してほしいところです。
また、例えば「find+目的語+分詞」のパターンの練習にしても、文法の十分な理解が足りずに、ただ闇雲に暗唱しようとする生徒が多いことも気になります。
そもそもこの文型は第5文型の文なのでSVOCの文型では必ずOとCには主語・述語の関係が成り立つことを知っていれば、「I found the movie interested」という文は作らないはずですが、実際は多くの高校生がこの手のミスをします。
中学生が「The story is interested」という文を作ってしまうのはともかく、高校生がこれをやると文法の理解が甘いなと思わざるを得ません。
中学では「interested」は形容詞として学ぶのでこの辺りが曖昧でも仕方ないのですが、高校では「interest」という単語が「興味を起こさせる」という動詞でも出てきますし、
「be interested」→「興味を起こさせられる(受け身)」→「興味がある」
「be interesting」→「興味を起こさせる」→「面白い」
ということを理解していなければならないでしょう(派生的に捉えられることによって語彙力も格段に増えます)。
SVCの文型ではSとCに主語・述語の関係があるので「話が興味を持つ」のは「話」は人でないのでおかしいですよね(話=興味があるのではなく、話=興味を起こさせるのです)。
少し例が長くなりましたが、2つ目の注意点としてパターンプラクティスだけではなく文法理解も同時に押さえ、表現におけるポイントとしての相手に自分が作る英作の意味が通じるかどうかという点にも意識すべきでしょう。
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