都立高校入試の仕組み

 

都立高校入試の仕組み(内申点・選抜)

 

ここでは都立高校の選抜方法の仕組みを簡単に説明します。
都立高校入試に向けた準備の一つとして、ぜひご一読ください!

 

都立高校入試の配点について

 

一部の高校に自校作成問題と呼ばれる東京都が作る共通問題ではない問題が英数国で実施される場合もありますが、多くは共通問題であり理科社会はすべて共通問題です。

 

また、2022年度より都立高校における一般入試の合計点が1020点満点になりました。
内訳は3年2学期の学校の通知表が300点、2月下旬の英語・国数・数学・理科・社会の5教科による筆記試験700点、そして年末に実施される英語のスピーキングテスト20点となります。

この、最後のスピーキングが20点分追加されたことになり、今現在英語という教科が配点として一番重視されてきている状況です。

 

内申点について

 

普通は内申点(学校の2学期の通知表)として主要5教科は通知表の数字を単純に足し、専科は2倍して足すので65点満点です。

 

例えばオール3だとすれば主要5教科は単純に数字を足し15、副教科は2倍されますので12×2=24となり合計39です。これを割合にしてかけて内申点を出します。
この場合300×39/65=180が持ち点となります。

 

この数字で例えば江北高校を受験したいと考えるならば(一般的に言うと合格者平均ら見れば少し少ないのでその分、筆記試験あるいはスピーキングテストの点数がより必要となります)去年の合格基準は1020満点中685点ですから英語スピーキングを15点と仮定したとき、持ち点は内申点+英語スピーキング=195です。

 

すると筆記試験での必要な点数は685-195=490となりますが、これは筆記5教科500点満点を700点に換算した点数ですから、逆に1.4で割り350点を5教科合計で取れれば(教科平均70点)合格ラインとなります(倍率にもよりますが、この点より15点以上低い場合多くの生徒が不合格となっています)。

 

ここで注目すべきことは、英語はともかくとしてその他の教科は国語・数学・理科・社会すべて配点は同じですから、当然ながら理科・社会も受験レベルで勉強していかなくてはならないのですが、どうも最後の最後でこの2教科の点数の低さで苦労する生徒が多いように見受けられます。

逆な言い方をすれば、理科・社会のいずれかが得意な生徒は合格率が高いようです。
早めに理科・社会の対策をすべきでしょう。

 

また、実際の合否はその年の倍率にも影響されます。

都立高校の平均倍率は1.5倍を少し上回るくらいが普通ですのでこれより大きく増えたときは注意が必要です(ただし都立高校トップレベルの日比谷・戸山・青山あたりは通常倍率が2倍近いので、その基準を大きく上回った時ということになります)。

目安としては校長会とよばれる年内の調査で各校の倍率が出ますから参考にすることができます。

 

 


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