論理的思考を身につける勉強方法

論理的思考を身につける勉強方法

 

教科的学習の柱になる事柄は知識力論理力です。
すべての教科の土台となるものと言っていいと思われますが、今回は筋道を立てて考える能力である論理的思考能力に焦点を当てて話します。

 

 

国語で言うならば言葉による論理的思考であり、例えば論説文において「何について書かれていて、筆者のメッセージは何であるのか」が掴めるかどうかでしょう。

言うなれば読みながらその要旨・イイタイコト・メッセージを「つなげて読めているか」ということです。
(悪い例としては、読んではみたものの一文一文は理解出来てはいても全体で何を言っているのかわからないという読み方であり、「つなげて読めていない」典型例です)

読みながら頭の中でそのメッセージを結びつけてまとめる訓練が必要です。

 

 

算数・数学なら例えば図形の問題で複雑な問題が出てきた場合、様々な角度から習ってきた定理・公理を見つけることが大事で、イメージとしてはAが問題で答えがCならA→B→Cと筋道が立つようBを根気よく探さなくてはなりません(数学の苦手な生徒はBを見つけることなく何となく感覚で進めてしまいます)。

数学の論理・推論は中学までは演繹(えんえき)的推論といい、今述べたような定理・公理が根拠となり話が進んでいくものです。

 

 

そもそも数学の問題は真理探しといってもよく、数や文字の性質あるいは図形の性質を使って論を進め、国語の言葉による論理とは少し違うところがあります。しかしながらどちらにも共通していることは「筋道を立てて」物事を考えるということであり、この知的作業をするには「粘り」や「集中」が必要不可欠な条件となってきます。

 

 

ですから、物事に落ち着いて向き合うことのできない生徒はまずはその姿勢を作っていくことから始めねばなりません。

 

そうは言ってもそう難しいことではなく、国語でも理科でも何でも時には粘り強い取り組みを意識し、それを育てていけばいいだけの話です。

 

 

ただし気になることが一つあります。
今の子どもたちは小学生でもスマホを持つ生徒が多くなり、思考が短絡的になりがちであることです。

 

 

スマホで書く内容も短いものにならざるを得ないですし、次から次へと画面が切り替わったりと、物事をじっくりかつ深く考えることが出来なくなってしまう傾向が見受けられるからです(依存度にもよるのですが、じっくりと物事を考えることを無意識に拒否してしまう可能性があるのです)。

 

 

特に小学生の頃から自由にスマホを持たせることの弊害はおそらくは想像以上に大きいのではないかと我々は考えています。スマホ依存となってしまう前にスマホとの付き合い方には親御さんが注意を払った方がいいでしょう。

 

 

 


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