今現在小学6年生のお子さんがおられる家庭では、来春より中学受験を通過し私立中学に進学される場合もありますでしょうし、葛飾区立の中学へ進学される場合もあるでしょう。
中学受験で受験勉強をしてきた子どもたちはともかくとして、区立中学に進学する生徒たちの中には、特に英語に関しては早い時期からのつまづき、不得意意識を感じ始める生徒が増えてきている気がします。場合によってはそのことが「中1ギャップ」(=成績や元気が低下すること)につながり、最悪不登校気味になってしまう恐れもあるために注意が必要です。
中学生英語教育の現状
教科としての英語が小学校で2020年度より取り入れられたため、新中1生はそのことにより英語という教科に今までにない大きな変化が出ています。
具体的には授業が始まるスタートラインから子どもたちの英語の学力に大きなばらつきがあること、また英語の教科書が格段に難化したことです。
このことが、特に多くの生徒に大きな負担をかけることになっていることは間違いありません。
というのも英語が教科として小学校に取り入れられたものの、現場が対応できておらず(実際のところ文部科学省のデータで、小学校の先生方の3人に2人は『英語の教務に自信がない』と答えています)我々が見るところほとんどの小学生の英語の学力はかなり怪しい一方、中には小学校の時に英語を塾などで学ばせかなりの学力を持つ小学生がいることも事実です。
(エマールゼミの小学生コース「エジソンクラブ」で英語を選択している5年生にはすでに高校入試の長文に取り組んだりもしている生徒もいます)
そのような全体として不安定な事実があるにもかかわらず、中1の4月より同じ教科書を使って各中学校で授業が一斉で始まります(文部科学省によれば「小学生のうちに700語を習得する」ことになっていますがほとんどの生徒は出来ていません)。
そしてすぐに難しめの文法や表現がたくさん出てきますので早いうちから英語につまづいてしまう生徒も出てくるのでしょう。
問題の一つは小学校に英語が取り入れられ、まだまだ現場では十分な対応ができていない混乱によるものですが、将来的な英語の重要性を考えればやはり早めに塾などで学ぶ必要性もあるようです。
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