以前更新しました<国語という一番重要な教科について>という記事のタイトルにもあるように、国語は、”すべての教科の基礎となる教科”という意味で「一番重要」とさせてもらったわけですが、国語力と言われるものは特に小中学生にとっては、
・語彙数の獲得(もちろん漢字はそのうちの要となる一部です)
・読み取り、読解力
(=文学的文章ならば登場人物の心情を読めるかどうかであり、論説文では筆者に主張をどれだけ正しく読み取れるかどうかです)
この2点が重要となるでしょう。
たくさんの本を読んで様々な事柄を知り、様々のことについての認識を深め、そうやって自然と国語力がついてくる生徒も中にはいますが、それはおそらく例外的存在でしょう。
中学生も色々と忙しいということもあり、なかなか本を読む方へ気持ちが向かないという話はよく聞きます。というのも、本というのはそれなり厚みがあるもので、読み切る上でプレッシャーもあるのかもしれません。
そこで、我々がお勧めしたいのは『子ども新聞』です。
小学生なら読売KODOMO新聞(週間で毎木曜日。月550円)、中学生なら読売中高生新聞(毎週金曜発行/月額850円)があります。
本と違ってそれぞれの記事の字数自体はそう多くないですし、さまざまな記事がありますから関心を持ったものから読むこともできます。また、週に一度ですから読まずに溜め込んでしまうこともないでしょう。
多少でも関心のある記事が見つけられれば、社会問題への認識が少しずつ深まる可能性が出てきますし、その記事の内容をもとに家庭でのコミュニケーションも増えるのではないでしょうか。
(実はこの点はとても大事で、本人の認識の深さを確かめたり、あるいはその事柄に関しての本人の見方・考え方をも築くことにつながりうるのです)
それと同時に語彙数も自然と増え、読解力も向上していくことが期待できます。
これらの新聞の文字から日々少しずつ情報を得て、いろいろ気づき考えてみることが近い将来なぜ大きな差が出ることに繋がるのかを次回の後編で話してみたいと思います。
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