何のために勉強するのか(後編)

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子どもたちの中には小中学生の時から真面目に懸命に勉強する生徒たちもいますし、(嫌々であっても)それなりに勉強をしてきて中3あるいは高校生になり、本気で勉強を始め大化けする生徒もいます。

 

ただ繰り返しになりますが、全く勉強をしてこなかった生徒がGMARCHあるいはそれ以上の大学に合格できた生徒は見たことがありません。

 

そう考えると小中学生の間における勉強の取り組みは、将来やりたいことを実現するための「勉強の基礎の蓄積」という意味で保険のようなものと言えるかもしれません(いわば将来に備えての最低限の教科的基礎の蓄積です)。

 

つまり、何になりたいかがわかっていなくとも「将来就きたい職業の幅を広げるため」に勉強をしておくというのが、「何のために勉強するのか」の一つの答えだと我々は考えています(やってみたい仕事が学力不足のために断念せざるを得ないことは不幸なことですから)。

 

 

実際こんなケースがありました。

 

小学生低学年のころからエマールに通っていた男の子がいて本当に勉強嫌いであり、嫌々ながら塾に通い続け最低限の勉強だけをこなしていました(この辺りも今考えてみれば、その後の大きな変貌を遂げる一つの布石だったのかもしれません。中には嫌いなこと、大変なことをすぐ投げ出す子どもも決して少なくないですから)。

 

そんなふうですから小中学校では、成績も普通より随分出来ない方であったし、事実中3での学校での進路における三者面談では『君の高校は〇〇高校-葛飾区の普通科で一番学力の低い高校-しかないね』とまで言われたそうです(確かにその時の学力・通知表ではそのとおりでした)。

 

しかし高校生になって大人になったのでしょう、自主的に勉強に取り組み始め(少し遅めの変貌でしたが)、都立葛飾総合高校(葛飾野高校と同程度であり、推薦合格でした)から何と超難関大学である上智大学法学部に一般受験にて合格・進学したのです。

 

子どもはやはり大きく成長する可能性を皆秘めており、小中学生の頃に(嫌々ながらも)ある程度の学習習慣をつけておくことは、その後の進路選択に大きな影響を及ぼすのだなと再認識させられた例の一つでした。

 


 

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