「無生物主語+他動詞」の発想は日本語にないものなので少し戸惑うかもしれませんが、だからこそきちんと学んでいかねばならないものです。
これらは英語を母国語とする人たちには日常会話でも普通に使われるものですので、まずは解釈から慣れていきましょう。
(よっぽど主語と動詞の結びつきに自信がない限り英作は避けた方が無難です。意味不明の文を作ってしまう恐れがあるからです)
無生物主語+他動詞のポイント
この表現は動詞にポイントがあり、
make, let, lead, take, bring,
say, tell, prevent, keep, stop など
無生物主語と相性のいい動詞というものがあるということで、どんな動詞でもこの手の表現が出来るものではありません。
さて具体的にとっつきやすいものからいくつか書きますと、
This train will take you to Tokyo station.
「この列車に乗れば東京駅に着く」
The black suit made him look thin.
「黒いスーツのおかげで彼はスリムに見えた」
The heavy rain prevented us from going out this weekend.
「大雨のために私たちは今週末外出できなかった」
The article says some jobs will disappear in the future.
「その記事には将来なくなるだろうものもある」
この最後の文は中2のUnit3にあるものです。
日本語に訳すとき、原因・理由、手段・方法として訳すと日本人にしっくりくる場合が多いようです。
この無生物主語で主語が抽象名詞のケースの並べ替えの英作が最も難しい問題の1つです。
(共通テストに出るレベルです)
例えば The suddenness of his outburst frightened the girls about him. という文について、suddenness は sudden(「突然の」)の名詞形で outburst は(感情の)「噴出」、frighten は「怖がらせる」という意味で、全体で「突然彼が怒鳴ったので、あたりの少女たちはびっくりした」となります。
また Why did you come to Japan? 「なんであなたは日本に来たの?」というこの質問についてなのですが、この質問は状況によっては彼らに不快感を与えることがあると言われています。
(来てはいけないのかなと深読みする人がいるからだそうです)
その点、 What brought you to Japan? との表現ならば「何があなたを日本に連れてきたのか」となり単純に日本に来た理由を聞いていると受け止められ、問題が起きない表現としてよく使われのかもしれません。